次女の卒園式。
バッチリ準備して行ったけど、結局参加できなかった。
それでも、これを書こうと思ったのは、次女の言葉に救われたから。
保育園までは行けた
朝はいつも通りに起きて、いつもよりゆっくり準備をする。
実は緊張して昨日はあんまり寝れなかった。
いつもはしないお化粧をどうするか。
迷いながらできる限りのことはした。
「でも、まぁマスクするし、ほどほどでいっか。主役は子供たちだ」
と、あっさり終わらせる。
卒園式中に不安になったときのために、自分なりの「お守りセット」を用意した。
ミニ水筒につめたいお茶
飴玉
友達からこの日のためにもらったアロマ
スマートウォッチ(呼吸法をするため)
これだけでも、少し気持ちが落ち着いた。
あとは、万が一が起きたときのシミュレーション。
参加中に動悸がしたら?
会場から出られるルートはある?
先生に事前に情報を共有してもらい、立てられる対策は立てた。
きっと大丈夫。
自分に言い聞かせた。
私は娘の成長を見届けるんだ。
フォーマルな服を着て鏡の前に立つと、自分の姿がパニックで引きこもってる人には全く見えなかった。
夫と次女と3人で、てくてく保育園まで歩いていく。
この感じ、2年ぶり。
保育園の前まで来た。
「そつえんしき」の看板の前で写真を撮る。
あとは中に入るだけだった。
それでも、入れなかった
入り口で、2年ぶりに会うクラスメイトの両親が声をかけてくれた。
「久しぶりですね!」
その瞬間、急に動悸がした。
私は、笑顔であいさつを帰すのが精一杯だった。
もしかしたら、笑顔にもなっていなかったかもしれない。
まだ私の事覚えてくれてる人がいたんだ。
嬉しさもあったけど
複雑な気持ちだった。
なぜなら、この2年、一度も子どもの行事に参加できなかったから。
全部夫が1人で対応してくれていた。
周りの親は私のことなんて思ってるんだろう…。
ずっと頭の奥底にあったことが
引っ張り出されて巨大化した。
急に怖くなった。
あれだけシミュレーションしたのに。
私は入口に入れなくなってしまった。
保育園側は私の状況を知っているので、別室での待機を提案してくれた。
それでもだめだった。
そんな私を見て、夫が言った。
「後悔しないの?本当に行かないの?本当にそれで大丈夫なの?」
大丈夫じゃないよ。
後悔しないわけがないよ。
次女の卒園式は、人生でこの日だけ。
もう二度と来ない。
それはわかってるよ。
それでも私は、次女の成長を見届けることよりも
自分を守ることを選んでしまった。
ノートに気持ちを書き殴る
家に帰って泣いた。
なんで帰ってきたんだ。
頑張ればなんとかなったんじゃないか。
そんなに自分が大事なのか?
次女だって「お母さんに来てほしい」と言ってたじゃないか。
今からでも行けるんじゃないか。
そう思いながらも、もう保育園には向かえなかった。
こういう時は「頭の中にある言葉をノートに書き出すといい」と聞いたことを思い出した。
だから書いた。
なんで私はいつもこうなんだ。
娘は失望してるに違いない。
夫も呆れてるかも。
たくさんシミュレーションしたじゃないか。
主役は子どもたちで、親なんか誰も見てないのに。
2年も行事に参加してない親なんて私だけだろう。
私は親になる資格があったのか。
自分の子どもの卒園式に行けない親なんているのか?
泣きながら、ぐちゃぐちゃに書いた。
次女が言った言葉
しばらくして、卒園式を終えた夫と次女が帰ってきた。
次女はニコニコしながら「終わったでー!」と卒園証書を見せてくれた。
「ちゃんと受け取れたんやで!」
「頑張ったで!」
「でも、お母さんも頑張ったもんな!」
「一緒に写真撮った!」
「保育園来てたやん!」
母親失格だと思っていた私は、その言葉に号泣。
次女は、色々わかってたんだな。
ぎゅーっとハグをしたら、次女は誇らしげな顔をしていた。
そこから、夫が撮影してくれた動画を3人で見て
「一生懸命やったのが伝わるよ」
「かっこいいよ」って伝えて
次女とたくさんハグをした。
親失格なんて思ってごめん。
子どもに気づかせてもらうことが多いな、といつも思う。
明日は多分、目が開かない。
卒園式に行けなくても、人生終わりじゃなかった。
子育て終了じゃなかった。
準備して、保育園の前まで行って、写真を撮った。
それだけでも、娘は「一緒にいた」「来てくれた」と思ってくれてた。
2年間行けなかった保育園の、入り口までは行った。
それは事実として私がやったこと。
何もできてなくはなかった。
保育園の先生にも
夫にも
たくさん助けてもらった。
それは恥ずかしいことでは
ないのかもしれない。
もしも、私のように、「子育て中だけど、引きこもりになってしまった」という人がいたら
あなたが今できることで、きっと十分なんだ。
って声をかけたい。
そして、私にも「周りに助けてもらいながら、私が今できることを精一杯やればいい」って伝えたい。

