
高額の起業塾に入った!
私は行動を起こしたのだから、きっとうまくいくはず!
こんな希望を持ちながら、高額な起業塾に入ったり、個人コンサルを受けてきた話をします。(総額250万以上)
起業塾に入るまでにも、私はいろんなコンサルを受けてきたけれど、どれも「これじゃない」って感じてた。
それでも、「行動さえすれば変われる!」って信じたかった。
あの頃の私に言いたい。
あんたは個別コンサルを受けたり、起業塾に入るようなステージにはいないよ。
なんでもそうだけど、基礎(土台)がしっかり整ってない人がビジネスなんかできるわけなかったんだ。
でもね、私には合わなかったけれど、本当にその起業塾が合っている人がいるのも確か。
高額コンサルや起業塾は本当に悪なんだろうか?
「コンサルって受けたら人生変わるのかな?」
「今の自分のままで、入っても大丈夫かな…?」
そんなふうに迷ってる人へ、私の体験をシェアします。
高額コンサルや起業塾に入ってきた過去


私は過去にブログのコンサル(×3回)と、起業塾に入っていたときがあります。
- ブログのコンサルを受ける(1人目)
- ブログのコンサルを受ける(2人目)
- ブログのコンサルを受ける(3人目)
- 起業塾に入る
という流れです。
現在は、ブログコンサルも起業塾も辞めている状態です。
なんでブログのコンサルを受けようと思ったのかというと、「在宅で稼ぎたかったから」。
結婚後、地元から遠い場所に引っ越してきて、バイトをしてみたものの毎回ハゲる(円形脱毛症になる)及び、メンタルがやられて激ヤセするため、夫に「もう仕事しなくていいよ」と言われました(笑)
でも、毎日家にいて何もしてない自分が嫌だったから、必死で家で働く方法を調べました。(これも、何もしない自分には価値がないという思い込み)
調べた中で、一番現実的だったのがブログだったんです。
当時は2015年とかで、多分ブロガーが全盛期だったときじゃないかな。
私もネットで調べて自分でブログを立ち上げて、Googleの広告収入を得るための記事を書いて合格して。
本当に微々たるものでしたが(毎月300円とか)収益はありました。
でも、それ以上にはならなかったんですよね。
月収300円。
せっかくブログをしているのだ、私も自分の力でもっと大金を稼ぎたいのだ。
そんな思いで毎日焦ってました。(そもそもお金を目標にしてる時点で、おかしいことに気づいていない)
1人目


焦るものの、焦ったところで月収300円は変わることはなく(笑)
たくさん調べて、ブログを教えている主婦の方のコンサルを受けることにしました。(当時30万円)
同じ主婦ということと、私と同じく子育てをしているということで、共感したんですよね。
(申し込む前のやり取りで若干違和感を感じたものの、私も必死だったのでお願いすることにしました。)
紆余曲折ありましたが、結果的に受講費以上に収入を得ることができました。
このときに教えてもらったブログの知識は、今思うとものすごく限定的だったけど、当時は何も知らなかったからものすごく勉強になりました。
でも、長い間お付き合いをしていくと「なんかちょっと違う」と感じることが増えて来て、結局1年半くらいでその方とはさようならしました。
(なんかちょっと違う、の正体はあとで説明します)
▶このとき学んだこと
→共感だけでは選ばない。最初の違和感は信じて良かった。
2人目


1人目のコンサルさんから離れてから、新しいブログを立ち上げて1人で淡々と記事を書いていたのですが「このやりたかでずっとやるのもなぁ」「もっと別の手法が知りたいな」と思うように。
2人目のコンサルさんへお願いすることにしました。
X(当時はTwitter)で収益報告しながら集客していた人が、コンサルを募集すると言っていたんです。
個別相談で「どんな内容の記事を書くのか?◯◯系じゃないですよね?(私が書きたくなかったジャンル)」聞いたのですが、『変なことは書きませんよ』と明るく言われました。
それに『めっちゃ稼げるジャンルなんです!今参入しないと!』と前のめりに言われたんですね。
ちょっと不信感はありつつも、主婦だし信じていいだろうと判断し、申し込みました。(当時30万円)
フタを開けてみると、私が絶対にやりたくないと思っていたジャンルでした。
2人目の方のもとで、寝る間も惜しんで必死に頑張りましたが、私が稼げたのは半年で1万円。
契約が終わってしまったので、2人目の方とはそのまま終了。
▶このとき学んだこと
→どんな内容を指導してくれるかを教えてくれない人は、信じてはいけない。
主婦だから良いわけではない。
3人目


どうしても外では働けない、だから家で働くにはブログしかないのだ!
と、かなり視野が狭くなってたので、またコンサルをつけよう!と探し始めていました。(全然懲りない…)
3人目の人も主婦の方。
ちなみに、今回は主婦だから、という理由では選んでません。
大体どんな内容で教えてくれるかはわかるようになっていたけど、指導者がいたほうが捗るかもしれないという思いもあり、結局お願いすることにしました(金額も今までより高くて…90万円は軽く超えてました)
こちらの方に申し込むときはとっても悩んだ。
金額が金額だったし、人生でここまで高い買い物をしたことがなかった。
収入的には満足できるくらいお金をもらえるようになったけれど「これをいつまで続けるのかな…」って」また思ってしまったんですよね。
なにかスキルアップするとか、成長するとか、そういうのも感じられず。
しかも、途中から関係が【友達】のようになってしまい、私が先生の日常のグチを聞く役割をするようになっていきました。
しばらく続けていましたが、これ以上成長はできなそうと思い、結局3人目の方のところも離れることにしました。
▶このとき学んだこと
→先生との距離感は大事。
起業塾に入る


ブログをやっていたときに、マーケティングにも興味を持つようになったのですが、ブログの先生たちは「マーケティングなんて関係ないから」とみんな言っていました。
でもブログでもマーケティング必要じゃない?
WEBマーケティングっていう言葉があるくらいなんだから、知識いるよね?
そんなことを思い始めたとき、SNSでとある起業塾の募集を見つけます。
私は別に起業なんて微塵も考えてなかったけど「個人起業家を裏で支える人を育てます」のような募集ページに『これだ!!』となったわけです(笑)
私は裏で人を支えたいとか、お手伝いがしたいみたいな気持ちがとても強かったので(それは今もだけど)、イチコロです。
大反対する夫に「私はここの起業塾で自分の方向性を見つけて、家計のために稼げるようになるから!」と大口を叩き、入会したのでした。
マーケティングのことは始めて勉強したこともあり、とても勉強になりました。
行動しなければ変わらないよ!と講師の先生の言葉を胸に、ビビりながらもたくさん行動した(つもり)。
慣れないこともたくさんやりました。
人と関わるのが苦手なのにグルコンに出てみたり(ブレイクアウトルームが地獄)、普段やり取りしたことがない人とやり取りをしてみたり。
セミナーにもZoomで参加して必死にアウトプットを頑張りました。
行動すれば変わると信じて、やりたくないこともたくさんやりました。
講師の先生から少しでも良い評価をしてもらいたい、という気持ちで行動するようになっていました。
今ならわかるのですが「周りの人(講師や同期)からどう思われるか」ばかり気にしていたんです。
その結果なのかわからないけど、だんだんと体調やメンタルが悪化していき、現在は完全なる引きこもりになってます。(あとで説明しますが、私は起業塾の環境に耐えうる状態ではなかったってこと。)
あのとき、大反対してくれた夫には、泣きながら謝罪。
夫は私が「(上記のように)なりそうだよな~」って思ってたのに起業塾に入ることを許可してくれたそうで、本当に頭が上がりません。(やると言ったらやりたい性格を理解してくれていた。)
▶このとき学んだこと
→大人数のコミュニティは私には合わない。
周りに合わせて無理をするのは向いてない。
なんか違う、の正体


ブログコンサルを受けていたときに感じていた「なんか違う」の正体は
『ある程度稼げるようになったら、教える側へ回りなさい』という指導でした。
私は1人目のコンサルを受け始めて半年で、自分でもびっくりする金額を得たことがあるのですが、そんなのたまたま偶然が重なっただけなんですよね。
私の実力でもなんでもないってわかってました。
なのに、先生は「あなたはもうすごい実績があるんだから、その実績を持って他の人を指導したらいいよ」って言うんです。
私としてはまだわからないこともたくさんあるし、運で当たっただけの一発屋。
たまたま稼げただけなのに、人に教えるって、冷静に考えたらおかしくないですか?
そんな運で成功しちゃった人から習いたい?
私なら絶対に習いたくない(笑)
でも、「実績はある」「稼いだのは本当のこと」「嘘はついてない」と、言われる。
それ聞いて、『もうこの人に教わるの無理』ってなって辞めたんです。
嘘はついてないかもしれないけど…そんなんでいいの!?って、すっごい思ったから。
3人目の人も、ちょっと違うけどそんな感じでした。
2人目の人は、入る前に嘘をつかれた。(正直、2人目のときは騙された…という気持ちが強かったです。)
思えば、どの先生も、受講する前に「お?」と思うような違和感を感じてはいたんです。
だけど、「この人はすごい実績を持っている。私はこの人から習って成功するんだ!」という気持ちが勝ってしまった。
もっと自分の直感を信じていればよかった。
起業塾に関しては、明らかにその時の私が入る場所ではなかった…。
人と関わるのが怖いと思っているのにも関わらず、無理していろんな人と接触してみたり、そんなの最初から無理だったんです。
それに、実績を出している人は、ある程度ビジネス経験者だったりするんですよね。
0から結果を出している人もいるとは言うけれど、どんなことにも諦めず、体力もあって、ガンガン目立つことをやる。
先生に言われたら絶対やる。
起業塾の中でも目立って存在感をアピールできている。
そういうイメージでした。
私には、そこまでやりきる体力もマインドもなかった。
だから、起業塾を選んで信じた、【私自身】に問題があった。
ちゃんと自分を理解せずに、焦りだけで「なんか良さそう!」って行動してしまった。
夫は「また自分を追い詰めるんじゃない?」と引き止めてくれたのに、「私はできるんだ!」と自分で自分のことを理解していなかった。
全部私が選んで行動したのだから、私の責任なのに、誰かのせいにしていた時期もあった。
問題は自分だった?心の土台の大切さ


高額コンサルも起業塾も悪くは無いと思うんです。(詐欺みたいなことをさせてる(してる)ところは別だと思うけど)
それを選んでしまう、お客さん側の人にも問題があるんじゃないかなって。
もしくは、まだ実力が伴わないのに、勧められたからと高額で教える側に回ってしまった人にも問題がある場合もあるかも。
騙された人が悪いと言ってるわけではなくて。(本当に悪質に騙すことが目的の人達もいるかもしれないしね、騙されていたとしたら被害者。)
マーケティングって人を動かすことを学んだりするから、言葉の使い方が上手い人が多かったりします。
どうやったら人は動くのか?をよく知っているから、不安を煽ってきたりします。
講座に入ったあとの良い未来を見せてきます。
でも、それをも見極める力がない私みたいな人は、「やらなきゃ!」「これで私も変われる!」って思ってしまうんだよね。(本当に素晴らしい講座をしている人もいると思うよ)
しかも、私みたいな人は押されたら断れないから、セールスされたら申し込んでしまう。
その結果、コンサルを受けたり、起業塾に入っただけではうまくいかないのに、入っただけで何かが変わったと思ってしまう。
- コンサルを受けたから私は変わった
- 起業塾に入ったから私も個人起業家の仲間入り
↑これって、めちゃくちゃ依存してる。
コンサルや起業塾っていうモノに依存して、自分が変わったと思いこんじゃう。(私もそうだったと思う)
だから行動が足りなかったりする。(私は頑張っていたつもりだったけど、本当の意味では頑張れてなかったと思う)
もしくは、入ったことを後悔し「私には無理だった…」「なんで入っちゃったんだ…」と自分を責めまくる。
なのに、辞めるのも悔しいし、自分の選択が間違ってたとは思いたくないんだよね。
たぶんね、私の心の土台がもっとしっかりしていれば、同じ起業塾やコンサルを受けていてもなんともなかったかもしれない。
今頃めちゃくちゃうまくいって、あのときの選択は間違ってなかったー!とか言ってたかもしれない。
私はまだ、ビジネスをする土台がなかったんだと思う。
土台っていうのは、主に「今の自分をそのまま受け入れる(自己受容)」みたいなところになるのかな。
何かをしなければ価値がないと思っているから、焦ってしまうんだよね、きっと。
お金を稼ぎたくなるのも、「このままでは価値がない」と思っているからじゃないかなと思う。
もちろん、人によって何が土台になるのかは違うと思います。
例えば、自分の気持ちに素直であることだったり、無理のない働き方を知っていることだったり、やりたくないことはしない、だったり。
誰かが「これが大事」と言ってたから、じゃなくて、自分にとっての安心できる状態って何だろう?って立ち止まってみるのもいいかもしれません。
焦ってるときに決断すると、たいてい良い結果にはならない、ということをやっと学ぶことができました。
本当にうまくいっている人はお金に執着してない?


私が観察していた感じでは、ビジネスが本当の意味でうまくいってる人って、そこまでお金に執着してないんじゃないのかなと、最近感じています。
うまくいってるんだろうなって感じる人たちを見ていると、お金を稼ぐ目的がはっきりしているんです。
「事業を拡大するため」「社会を変えたいから」という大きな目標があって、そのための手段としてお金を見ているんですよね。
自分の贅沢のためというより、もっと大きな何かのために動いている。
自分の考え方とか、自分の心の土台がまだまだだって気づいてから出会ったビジネス系の人たちが、お金に執着してない人が多い(みなさんとてもすごい人)
自分に必要なお金はどのくらいなのか、自分と家族が幸せに生きていくために必要な金額がいくら位なのかをしっかりわかっている。
背伸びもしてないし、とても堅実に行動している。
私はずっと「(自分が使うための)お金ほしい!!」で行動してきた。
お金が手に入れば自分に自信が持てて、幸せになれる!って無意識に思ってたんだと思う。
この考え方では、ビジネスは成り立たないのかなと思うようになった。
心が整っている人って、あんまり目立たないんだって。
ひっそりと活動してひっそりと口コミで広まって、ひっそりと幸せになる人を増やしてる。
少なくても月収◯◯円!とか、お金のことは絶対に言わない人たちが多いイメージ。
今ならわかるけど、月収◯◯円ってめちゃくちゃ目先のことしか考えてないよね。
私も毎月のお金をたくさん稼ぎたい、とかそんなことばっかり考えてた。
でも、ビジネスってずーっと続いていくわけで。
先を見越していかなきゃだし、「お金を稼ぐ方法自体には意味はない」のかもなって思えるようになってきました。
そもそも、「お金=信用」
人のために価値提供をしていく。
そうすることで信用が集まっていく。
信用が集まる=お金が集まると同じ意味になるのだそうだ。
その考え方を知って、今までの自分とは真逆だったな…と反省することができました。
私が高額投資で得た7つの教訓
- 共感だけで選ばない
- 違和感は直感なので、無視しない
- 内容と価値観を、事前にしっかり確認する
- 自己受容や自己理解がすべての土台
- 他人ではなく、自分の責任で進む
- お金=信用。だからこそ慎重に
- 成功者の目的を見極めること
使った額はかなり大きかったけど、得たものが全く無かったわけじゃない。
この記事を読んでくれているあなたにも、なにか得るものがあったら嬉しいなと思います。
まとめ
コンサルや起業塾に250万以上お金を使ってきてしまって、めちゃくちゃ後悔してるし、「恥ずかしすぎて誰にも言えない!」と、ずっと秘密にしてきた。
でも、そうやって必死だった過去の私も【私】の一部。
一時的に大金を手に入れた経験も、そのお金が一瞬で無くなる経験も、両方してきた。
その経験をしたからこそ、今の私は「考え方の土台を整えることが最優先」ということがわかった。
こんなありふれた言葉でまとめるのは普通でつまんないけど、「ここまで体験してきたことには意味がある」のかなと、今は思います。
これからは、私は自分の土台を整えることを先にやっていきたい。
まずは、「焦って選ばない練習」として、情報を見たときにすぐ決めずに、一旦落ち着く!
自分の土台ができたとき、まだ興味があったら起業塾は入ってみてもいいかなと思っています。



そんな感じで、焦らず自分と向き合っていきます

