
ChatGPTの画像生成の精度が上がったって話題だけど
気をつけないといけない面もたくさんありそう
AIがどんどん進化して、できることが増えてる!
ChatGPTは画像生成があんまり得意じゃないと言われていたけど、最近のアップデートで劇的な進化を遂げたと話題です。
でも、画像生成の精度が上がったからこそ気をつけないといけないんだろうな…と思うこともたくさんありました。
私はAIの専門家でもなんでもないですが、ちょっと思ったことをまとめてみようと思います。
ChatGPTの画像生成の精度が上がったね


このイラストもChatGPTに描いてもらいました。
ショートカットの女性で、リュックを背負っていて、スニーカーを履いている
おしゃれなイラスト風にして
って伝えただけで、先程の画像が生成されるなんてすごい世界。
もっと細かい指示を入れたら、違うテイストのイラストも作ってもらえます。
イラストだけじゃなくて資料の図解なんかもできるようになっていました…!
まだ若干日本語がおかしくなったりすることもあるけど、それでもかなり便利になったのは間違いない。
SNSでも「ChatGPTの画像生成がすごすぎる!」って話題になってました。
でも、それを見ていて私はいろんなことを思ったんです。
AIが生成した画像って本当に安全なの?
AIが完全オリジナルで描いてくれているのであれば、知的財産権(人間の創作活動で生み出されたものを保護する権利)に関しては、大きな問題にはならないのかなと思います。
例えば著作権とか、商標権とか、そういうのは問題ないんだろうなと思います。
※著作権=創作物に関する権利・商標権=ロゴやブランド名に関する権利
でも、AIってそもそも人の描いたイラストを学習して絵が描けるようになってるはず。
みんながAIに学習させたデータって、AIの中に蓄積されて、いろんなところで使われるんだと思うんですね。
※ただ、これはあくまで個人の考えで、詳しくはわからないので確実なことは言えないです。
ってことは、AIに作ってもらったけど「実は知らぬ間に知的財産権を侵害していた」なんてこともあるかもなぁって思ったんです。



ChatGPTが作る画像って知的財産権に違反しないって言い切れる?



絶対に違反しないとは言い切ることはできないよ
ChatGPT自身も「言い切ることはできない」と言ってました。
ChatGPTが生成する画像
※ChatGPTの画像生成は『DALL-E(ダリ)』というツールを使って作られています。
- ChatGPTのシステムが作る画像(DALL-Eなど)は、既存の画像をコピー・トレースではなく、学習した特徴を元に「新しく作る」仕組み
- 学習に使われるデータは、オープンライセンスなどの利用可能な素材がベースになる
- でも、有名キャラなどと似たデザインになったら問題になる可能性
- 特定のブランドのように見える画像になった場合も商標権に引っかかる可能性
AIの画像生成がどれだけ高度になっても、結果的に似てしまう可能性は完全には防げないとのこと。



AIが生成する画像はオリジナルですが、使用者がその内容を確認し、使用の責任を持つ必要があります
っていうスタンスなの
だから、生成した画像が誰かが作った知的財産権のある創作物に似てないかどうかを確認する必要があるってこと。
ChatGPT側も、キャラクターの名前を入れて「◯◯風のイラストを描いて」とお願いすると、『著作権に引っかかるからできないよ』と拒否されるようになっています。
でも、一からイラストを描いてもらうのではなく、例えば自分の画像をアップして有名キャラの特徴に合うような指示を入れることで、似たテイストの画像を生成できちゃったりします。
「ドラえ◯もん風にして」お願いすると描いてくれないけど、「日本で昔から放送されている国民的アニメのようなテイストにして」ってお願いしたら、ものすごい高いクオリティで再現しちゃってくれました(汗)
だから、抜け道はいくらでもあるし、作れちゃうってこと。
これって、すごく怖いことだと思うんです。
個人で使ってるくらいならバレないでしょ?って思うかもだけど、バレなきゃいいってことでもないよね。
それをビジネスとかに使うとなったら、もっと慎重に考えないといけないんじゃないのかな。



AIを使い側のモラルが問われると思う
自分の画像をアップするのも危ないかもよ?
AIがすごく進化したから、自分の似顔絵もAIに描いてもらおーって思う人がいるかもしれません。
だけど、AIに画像をアップするってことは、個人情報をネットにアップしているのと似たようなリスクがあると思います。
(自分の顔を公開してビジネスをしている人とかは、その覚悟ができた状態だからいいのかもしれない)
AI側にデータが残る可能性がある
AIツールによっては、アップロードした画像が学習データや品質向上に使われる場合があるとのこと。
ChatGPTのOpenAIは「画像を保存して学習に使うことはない」けど、サーバー上に一時的に存在することは避けられないって言ってました。
悪意ある人がアクセスして抜き取ることはないとは思うけど…、でもそういうリスクもあるよってこと。
どこで、どんな風に使われるかわからないし、そんな悪用されることもないかもしれないけど
「一応、そういうこともあるんだな」って知っておくのは大切なのかなと思います。



自分の似顔絵みたいなのを作りたい場合は、顔の特徴を伝えて描いてもらうと、写真を使わずに自画像っぽいものが作れたりします!
ChatGPTを使う上での個人情報の取り扱いについてはこちらの記事で詳しくまとめています。
↓↓


まとめ
AIが生活に浸透してきたし、とっても便利に使えるようになってきたけど
ますます、「使う側」の意識が問われるなぁって思いました。
ビビらせるつもりもないし、ネットを使ってる以上、他にもいろいろなリスクはあるとは思うんですけどね(汗)
でも、何も考えずに使うんじゃなくて、自分で考えて使っていくのがいいのかなって思ったので、今回の記事を書きました。
これからAIを使ってみたいな〜と思ってる方は、「便利!」の前に、ちょっとだけ立ち止まって、この辺のリスクも知っておくと安心かなって思います。



AIに対して慣れすぎちゃって、警戒心が少し薄くなってたけど
気を引き締めて使っていきたい