
数年前からずっと気になっていた
「PCM(プロセス・コミュニケーション・モデル)」
受けたい気持ちがあるのに
どうしても受けられない
そんな私が「自分で仮診断」 してみた話
PCMというコミュニケーション理論。
PCMには6種類の性格タイプがあるとされています。
6種類の性質が、それぞれどれほどの割合、順番で自分の中にあるのか?を診断し、より良いコミュニケーションを取っていけるようになるというものです。
とっても興味はあるけど、PCMを受けるには、対面の長時間セミナーへの参加が必須(※詳細は後述)
私の性質、性格、体調上、そんな長時間の講座に一人で乗り込むのはしんどい。
でも受けたい。
ということで、自分で色々とPCMについて調べ、実際にPCMを受けたことがある友達から色々話を聞き、AIにも協力してもらって、「仮診断」をしてみました。
PCMってそもそもなんだ?
簡単にPCMの説明。
PCM(Process Communication Model)とは、1970年代に臨床心理学者のテイビー・ケーラー博士(交流分析の専門家でエリック・バーン博士の弟子)によって開発された、個人の性格を深く理解するための理論です。
一番の特徴は、「何を(What)話すか」よりも「どのように(How)話すか」を重視している点。
人にはそれぞれ特有の「コミュニケーションの好み」とか「やる気の湧き方」があって、それを満たしてあげることで、円滑な意思疎通が可能になる、という考え方。
もともとは、NASAが、宇宙で極限状態におかれる宇宙飛行士たちの心理や行動を予測し、最高のチームを作るために導入したもの。
その後は、企業研修やカウンセリング、チームビルディングなどの分野でも広く活用されてるとのことです。
6つの性格タイプ
PCMには6つの性格タイプが存在していて、すべての人がその6種類の性格を持っています。
どれが良いとか悪いとかではなく、それぞれに強みがあり、並び順が違うことでその人の個性に繋がっているとも言えるようです。
- 🟦:シンカー:データと論理を重視
- 🟧:ハーモナイザー:感情と調和が大切
- 🟪:パシスター:価値観と誠実さを重視
- 🟫:イマジナー:内省と想像を大切に
- 🟨:レベル:自由と楽しさを求める
- 🟥:プロモーター:行動と結果を重視
詳しい解説はケーラーコミュニケーションズのサイトに載っているので、確認してみてください。
人間の性格は6階建て
PCMでは人の性格を「6階建ての集合住宅(コンドミニアム)」として例えています。
- 1階:基礎となる性格(ベース)
- 2階~6階:その人が持っている他の性格
- 地下室:ストレスが溜まったときの状態
1階は生まれたときから変わらない、その人の核となる性格タイプ。
2階~6階の性格は並び順が人によって違います。
普段はエレベーターで1階から他の階に上がったり下がったりしながら、人と関わり仕事をしたりしている。
基本のタイプは変わらないのだけど、人生の節目節目で「フェーズ」というのが変わっていき、ベースとは違う性格タイプが強く表に出ている人もいるのだそう。
そして、強いストレスを感じると「地下室」に移動してしまう。
地下室では各階の性格タイプのネガティブな面が顔を出してきて、普段ならしないような不適切な行動をとってしまう。
という考え方。
だから、自分や他人のPCMを知ることで「なんであの人は急に怒り出すのかな?」とか「あの人が楽しそうにしてるのはどんなときかな?」というのが見えてくるのだそうです。



それぞれの性格タイプを色で表しているのも、視覚的にも覚えやすいし面白いなと思います
PCMを受講するには
PCMおもしろそう!と思ったのが数年前。
私が当時、栄養療法を学んでいた先生がおすすめしてくれたのがきっかけでした。
自分のことがどこまでも知りたい。
「自分はどんな人間なんだ?というのがずっと根っこにある」し、「人との関係性が円滑になるなら、そういう知識を身に着けたい」そんな思いがずっとありました。
受講したいと思って詳細を調べてみたら…時間が「9:30~17:00」
(現地でのリアル参加のみ。
ってことは、お昼休憩を挟んだとしてもだいたい6~7時間くらい?必要ってこと?
しかも人気の講師の方はすぐに枠が埋まってしまうから、予約も入れられない。
金額も数万円する。
(でも個人の詳細なPCMプロファイルシートや、コミュニケーション改善のためのガイドなどがもらえる)
受けてみたい気持ちはあったものの、金額やリアル参加のみの条件に怯んでしまい、私はずっとPCMを受けずにいました。
実際に、PCMを受けた友達も、当日は私にちょこちょこ連絡をしてきてくれて「アウェイ感がすごい」「輪に入っていけない」って言っていて、なんとなく会場の様子が想像できちゃったんだよな。
これは陽の者(社交的で外向的なタイプ)なら楽勝なのかもしれないが、陰の者(内向的で慎重なタイプ)にはちょっと厳しいのでは?



だってさ、一人で参加したとして、知らない人と一緒にずっとセミナー受け続けるなんて厳しいと思った
行くなら知ってる人と一緒に行きたい
ちなみに「PCM 怪しい」とかで検索されることがあるみたいだけど、実際に受けている人から話を聞いてみると「楽しく学べる講座、勧誘とか何もない。終わってすぐ帰ってきた」と言ってました。
何かを売られるとか勧誘されるとか、そういうのはないので、安心して大丈夫だと思います。
PCMが受けられないなら仮診断を自分でやってしまえ
「PCMを受けたい!」と再燃しては鎮火する、を繰り返していたのですが、ちょうど「PCMが受けたい!」が再燃してたとき、たまたまPCMを受講した方から「ちむさんの色の配置は◯◯っぽいですよね」って予測をいただいて。
そこでふとひらめきました。



専門性は劣るかもしれないけど、AIでも似たような診断ができるんじゃない?
専門家に直接見てもらうことが叶わないので、代わりにAIに私のPCMの傾向を分析してもらおうと思ったんです。
私はこれまでにも、いろいろな診断を受けているから、その結果を使うことで導き出せるのでは?と考えたんですね。
そこで私はChatGPTにPCMの考え方を調べてきてもらい、「あなたはPCMの専門家」と役割を与えました。



了解しました!私はPCMの専門家です
そして、過去のいろいろな診断の情報を読み込ませて性格の傾向を見てもらうことにしたんです。
使った診断結果はこれまでに受けた診断結果だけ。
- ストレングスファインダーの結果
- ビッグファイブPro診断の結果
- 16パーソナリティの結果
- エニアグラムの結果
- VIA診断の結果
- バウムテストの結果
そして、以下のように語りかけただけです。



このデータを使って私のPCMの色の並び順を、仮でいいので予測してみて
それぞれの色に点数をつけてね
どうしてそうなったかについても詳細を教えて
そしたら、それっぽい仮予測を見事に立ててくれました。
その色の割合はなんか違うんじゃない?と思ったら「なぜその数字にしたの?」って聞いていくことで、ChatGPTがどんな分析をしているのかがわかったので、時間がある人は疑問点を根気よく聞いてみてください。
PCM仮診断の結果
6:🟨30
5:🟦40
4:🟥45
3:🟫70
2:🟧85(フェーズ)
1:🟪90(ベース)
※1階から順番に得意なもの、という考え方なので一番ベースになる性格タイプを一番下に書いています。



この診断結果を見ると、私はどんなPCMタイプが強そう?



それぞれの傾向を統合すると、🟪パシスター(信念)がベース、🟧ハーモナイザー(安心感)がフェーズに出ている可能性が高いよ
ChatGPT(ぽこ)の解説の要約は以下の通り。
🟪パシスター(信念・誠実さ)90点 | 不誠実さに敏感 信頼を裏切られると強いストレス 今も昔も「芯のある頑固さ」で自分を守ってきた |
🟧ハーモナイザー85点 | 大事にされたい、安心感、人とのつながりが力になる 話を聞いてくれる人が必要 世界観を大切にし、共感で人と繋がるスタイル |
🟫イマジナー(想像・内省)70点 | 一人で過ごしたい、家族と静かに過ごしたい→内省が大事 漫画やアニメで癒やされる→想像世界にエネルギー源がある ぼーっとするのもストレス時の典型 |
🟥プロモーター(行動・即断即決)45点 | 本屋講座を「直感ですぐ買う」など瞬発力はある でも人を巻き込むような「押しの強さ」は弱め 行動力は「勢い」よりも「信念」や「安心感」が引き金 |
🟦シンカー(論理・計画)40点 | ロジックを詰めるのは苦手・自覚もしている 効率・計画の強要に弱い ただし「順序立てて整理する」ことはAIを活用して強化中 |
🟨レベル(遊び心・直感)30点 | 「やりたいからやる」衝動はある でもベースやフェーズにはならず、あくまでスパイス程度 冗談やユーモアは苦手なので比率は低め |
ChatGPTによると、私は信念+安心で動くタイプらしい。
それを内省や想像が支え、たまに瞬発力がアクセントになっている感じだそう。



ちむは「誠実さ(信念)を核に、人との温かいつながりを深い世界観で動く人」だよ✨️



そんなかっこいい言葉で言われると照れる
知り合いの方が予測してくれたPCMの色との差は?
「ちむさんの色の配置は◯◯っぽいですよね」って予測してくれた方の色の配置と、ChatGPTが予測してくれた色の配置を比べてみたら…
なんとなく合ってる!!
(予測してくれた方は、普段お仕事を一緒にさせていただいている方なので、私の仕事面での顔をよく知ってくれている人物です。)
特に下2つのタイプ(🟪パシスター・🟧ハーモナイザー)を良く使ってるであろうということは、周りの人にも伝わってるんだなって思いました。
個人的に🟦シンカーは私の苦手とするところなので、そこまで高くないだろうと思うのですが、仕事上では一生懸命「論理的に!筋が通るように!」って頑張っていたのが伝わっていたのかも笑
私のPCMの色を予測してくれた方は🟦シンカーと🟥プロモーターが強め。
だから、私はこの方とお仕事上でやり取りするときは「結論や次の具体的な行動を整理して返事をする」と、うまくコミュニケーションが取りやすくなるようです。
人とのコミュニケーションの摩擦を減らせるのがPCMの良い部分なのかもしれません!
本物のPCMがますます受けたくなった
ChatGPTで「なんちゃってPCM」を試してみたけど、これはあくまで「仮」なので本当のところはセミナーを受けてみないとわかりません。
実際にPCMを受けてみたら全然違う結果になるかもしれないしね。
って思うと、ますますPCMが受けてみたくなりました(再燃!)
まずは、「私はPCMを受けに行ける!」と思えるように、日々の生活を整えたい。
もし受けることができたら、ソッコーで報告します!!



PCMを初めて受ける人は「Key To Me セミナー」っていうのを受けるといいらしいよ
過去に受けた診断の体験談は「自己理解のツール」にまとめています。